2025.02.05
※この投稿は、過去の施術事例をもとに作成したものです。
同じような症状で不安を感じている学生さんや保護者様の参考になれば幸いです。
患者様のプライバシーを守るため、時期・内容の一部を変更しています。
【今回の患者様】
来院されたのは、中学1年生の女子バスケットボール部の生徒さん
練習中、ジャンプ後に着地した際に「おしりの奥がズキッとした」とのこと。
歩くのも少しつらく、特に階段や座るときに痛みが出るようで、
ご家族と一緒に来院されました。
【まずは確認から】
お身体に触れる際は、必ず保護者の方へ説明と同意を得た上で、
肌の露出がないよう運動用のジャージの上から丁寧に触診・評価します。
【主な所見】
右側の臀部(特に中臀筋・梨状筋あたり)に圧痛あり
片足立ちや片足スクワットで痛み出現
股関節の外旋動作で違和感
歩行は可能だが、ややかばっている様子
筋肉の損傷(軽度の肉離れ)+筋硬結による痛みと判断。
【1回目の施術】
専用の薄手タオルで覆った上からの施術
手技にて深部の緊張をほぐす
限局した圧痛部位には、**衣服の上から対応可能な微弱電流機器(通称:皮膚上電療)**を使用
私:「ちょっとくすぐったいような感じするかもだけど、痛くはないよ」
学生さん:「はい、大丈夫です」
私:「動く時の痛みもここが原因かなって思うから、ゆっくりほぐしていくね」
心の声:緊張しとるかな?…無理させないように丁寧に、丁寧に。まずは安心して通ってもらうことが大事やね。
【施術後の状態】
痛みの位置が明確に(=施術の反応が出てきた)
歩行時の痛みや違和感は残るが、少し楽に
炎症反応なし
→ 保護者様に症状と今後の流れを説明。
まずは再発を防ぎながら無理なく回復を目指す方針で一致。
【2回目(初診から2日後)】
【問診】
私:「おしりの痛み、どうだった?」
学生さん:「昨日は少し痛かったけど、今日は全然マシです!」
私:「よかったね。まだちょっと中の筋肉が硬いから、無理せんようにしようね」
保護者様:「部活を休ませていて正解でしたね」
心の声:親御さんの理解があると治療もスムーズ。ありがたいばい。
【確認】
歩行時痛ほぼ消失
片足立ちOK、スクワットも軽度なら可
股関節の動きがスムーズになってきた
【2回目施術】
手技による深層筋アプローチ(ジャージ上から)
ストレッチとPNF(神経筋促通法)
圧痛部位に貼るタイプの円皮鍼を使用(服の下で見えないように)
【3回目(初診から7日後)】
【問診】
私:「最近どう?もう痛みは気にならないかな?」
学生さん:「はい!全然平気です!体育も再開しました」
私:「まだフルパワーじゃなくていいけんね。今はケガせん体づくりばい」
学生さん:「はいっ!」
心の声:あんなに緊張しとったのに、今はニコニコ話してくれるようになって嬉しいね。信頼されるってこういうことかな。
【触診・確認】
圧痛消失
可動域正常
体幹バランス改善
→ 回復確認のうえ、部活復帰OKの段階へ移行
【3回目施術】
骨盤・股関節の可動域を整えるストレッチ
**自宅でできる「骨盤周りの安定性トレーニング」**指導
今後の再発予防として、保護者様へもアドバイス
【所見まとめ】
今回の症例は、中学生女子の臀部筋肉の軽度損傷+筋硬結でした。
おしりの痛みという場所柄、本人も保護者様も不安の強い部位ですが、
肌を見せず、安心して受けられる方法で対応可能です。
心と体の成長期にある中学生だからこそ、
ケガの回復と同時に、**「安心してケアを受けられる環境」**が重要です。
再発予防のセルフケアや、姿勢改善のポイントは
「はぴねす接骨院・鍼灸院」のホームページ【豆知識ページ】にて随時公開中!
ぜひご活用ください♪
院長:永田