2021.02.17
今回は、チューリッヒ保険の内容を参考にさせて頂きました。
皆さんは交通事故の原因として一番に思い浮かべるのは何ですか?
スピードの出し過ぎ?
交差点での注意不足による出合い頭の事故?
高齢者の判断力、運動機能低下?
いろいろな原因が考えられると思いますが、大きな原因は2つあります。交通事故が一番多く発生しているのは、見通しの悪い交差点を曲がるときやカーブの先などではなく、なんと真っすぐ走っているときなのです。
交通事故をドライバーの走行状態別に見ると、加速や減速、発進なども含めた直進状態での事故が交通事故全体の7割、およそ35万件を占めています。
なかでも一定速で走行しているときが39%と最も多い割合だということに驚かれたのではないでしょうか。
一方、交通事故を発生場所で分類すると、交差点での事故は年間20万件近くもあり、交通事故全体の4割を占めるのですが、信号無視や一時不停止などの明確な交通違反行為は3万2,000件程度しかないのです。
交差点内での事故も多いのですが、それでも直進中の運転者が第一当事者であるということは、交差点を直進するがゆえに油断しているということになります。
直進中、しかも一定速度で走行しているとき…一般的には安全だと思われる状況で、最も交通事故が起こっています。
しかし、良く考えてみれば不思議でも何でもないのです。そこにあるのは「ドライバーの油断」に過ぎないのですから。
次回は”交通事故の原因 その1 ドライバーの油断”について記載します。