2024.12.12
※この投稿は、私自身の施術体験をもとにしたものです。
未来ある子どもたちのケガを、できる限り早く、安全に回復させてあげたいという想いで綴っています。
プライバシー配慮のため、実際の内容は一部時期や情報を加工しております。
【今回の患者様】
来院されたのは、部活動でバスケットボールを頑張っている中学2年生の男の子。
体育の授業中、ダッシュしていたら急にふくらはぎに「ビキッ」と痛みが走って、そのまま止まってしまったとのこと。
帰宅後も足を引きずる状態で、夜になってさらに痛みが強くなったとお母さまと一緒に来院されました。
【まずは原因の特定】
「触診前に、まず“なぜ痛くなったか”をちゃんと調べよう。」
これは私がいつも大切にしていること。
成長期の中学生にとっては、ただの筋肉痛じゃないこともあるんです。
検査では…
つま先立ち不可(痛みが強くてできない)
歩く時も患側(ケガした足)をかばう
腓腹筋内側に圧痛と腫れあり
熱感:軽度
アキレス腱や足首の動きに問題なし
→ 結果:ふくらはぎの軽度〜中等度肉離れ+筋硬結
【1回目の施術】
患部に無理のないように、浅めの鍼と手技でアプローチ。
深部に当たると、ピクッと筋肉が反応。
私:「いまチクッとしたの分かった?ズーンって響いたかな?」
学生:「うん…なんか変な感じ。でも痛くはないです」
私:「いい反応だよ!これで中からほぐれてくれるけん、もうちょっとがんばろうね」
心の声:しゃべり方が素直でええな〜。こりゃお母さんも安心やろうな。
【施術後の状態】
ふくらはぎに少し筋肉痛のような痛み出現(想定通り)
歩行時痛はやや増加(炎症反応)
圧痛の位置が明確に
→ 本日の説明と今後の見通しを親御さんへ丁寧にご案内して終了。
【2回目(初診から2日後)】
【問診】
私:「前よりどう?動きやすくなった?」
学生:「昨日の朝は痛かったけど、今日は前より全然マシです!」
私:「よかった!初めはちょっと痛みが強くなるかもって言ってたよね」
学生:「はい!それ聞いてたんでビックリしませんでした!」
心の声:しっかり覚えとるやん!優等生やな(笑)
【確認】
歩行改善
圧痛軽減
つま先立ちは“ゆっくりならOK”
筋肉の硬結はまだ深部にあり
【2回目施術】
高周波による深部刺激(短時間)
手技での循環改善
PNFストレッチで可動域向上
最後に貼る鍼(円皮鍼)で局所ケア
【3回目(初診から6日後)】
【問診】
私:「痛みはもう気にならないかな?」
学生:「はい!全然大丈夫です!体育もまたできるようになりました!」
私:「最初から全力プレーせんごとね!リスタートは7割ペースからやけん」
学生:「わかりましたー!」
心の声:もうプレーしたくてウズウズしとるやろ(笑) でもここで油断したらダメばい。
【確認】
圧痛なし
筋出力・柔軟性回復
可動域フル
歩行、軽いジャンプも問題なし
【3回目施術】
手技+ストレッチ
ご家庭でもできる「お風呂上がりストレッチメニュー」を指導
再発予防のための筋トレ・セルフケアの説明
【所見】
今回の症例は、中学生の急性ふくらはぎ肉離れ+筋硬結でした。
成長期の子どもは大人と違い、筋肉や関節のバランスがまだ不安定です。
そのため、「早く動きたい!」という気持ちと、「治す時間」のバランスをとってあげることが大切です。
今回はお子様・保護者様との連携がスムーズに取れ、治療→回復→予防まで計画通りに進められました。
予防やセルフケアに役立つ情報は
「はぴねす接骨院・はぴねす鍼灸院」のホームページにて更新中です。
お気軽にチェックしてみてください。
院長:永田