2025.04.30
「もう限界かもしれません」
~40代男性・心と体が悲鳴をあげていたあの頃~
※本記事は私自身の施術体験を基に構成しております。患者様のプライバシーを守るため、内容・時期は一部調整しております。
同じような症状で悩まれている方、またそのご家族のお役に立てれば幸いです。
最初は「肩こりがひどい」という主訴でした
来院されたのは、40代の会社員の男性。
とても丁寧な口調の方で、最初は「最近ずっと肩こりがひどくて…寝ても疲れが取れないんです」とおっしゃっていました。
しかし、問診を重ねるうちにポツリと本音が。
「正直、仕事も家庭も何もかもがしんどくて…最近、自分でも怖いくらい気力が湧かないんです」
そう――この患者様が本当に悩んでいたのは、**心身の疲弊による“抑うつ状態”**でした。
東洋医学で診る“うつの背景”
「気持ちの問題」として片づけられがちな症状ですが、
実際には**体の不調(特に自律神経の乱れや内臓疲労)**が深く関係しています。
この方の場合、次のような症状がありました:
・毎朝、起き上がるのがつらい
・出社前に動悸や吐き気が出る
・食欲がなく、味がわからない
・家族との会話も減った
・休日でも「休まった感」がない
診察結果から見えてきたこと
脈:力が弱く、テンポも不安定
舌:白く厚い苔(内臓の疲労サイン)
腹部:胃腸の張りと冷え
筋肉:首〜背中にかけて強い緊張と硬結
骨格:骨盤の後傾+胸椎(背中)の可動性低下
これはもう、自律神経の過緊張と、胃腸を中心としたエネルギー不足が重なって起こる典型的な状態です。
鍼灸と矯正で“身体から心をゆるめる”
初回の施術では、まず背中と腰部を中心に温灸と経絡調整を実施。
さらに、骨盤と背骨の歪みを調整して、全身の循環と神経の流れを整えました。
2回目以降は、
胃腸の調整(中脘、足三里)
精神安定のツボ(百会、神門、内関)
などを中心に、週1回の鍼灸+矯正を継続しました。
1か月後、少しずつ変化が
「食欲が少し戻ってきました」
「夜中に目が覚める回数が減りました」
「何もしたくない日が、ちょっと減りました」
これらの変化が起こり始めると、表情も少しずつ柔らかくなっていきました。
3か月ほど経過した頃には、こんな報告をいただきました。
「久しぶりに家族でドライブに行きました。
何でもない時間なのに、涙が出そうなくらい嬉しかったです」
忙しい男性にこそ、定期的なメンテナンスを
40代という世代は、仕事も家庭も責任が重く、つい自分のことは後回しになりがちです。
でも、**誰よりも“疲れをためてしまいやすい世代”**でもあります。
当院では、お仕事帰りの夜の時間帯、昼休みなどに通えるよう柔軟な予約対応も可能です。
※制服・スーツのままでも施術可能です。
最後に
「うつ」という症状の背景には、心と体の両面からの疲労があります。
鍼灸や骨格調整は、決して魔法ではありませんが、
自分を取り戻す“きっかけ”になる施術だと私は信じています。
今もしんどいなと感じている方は、
「がんばる」のではなく、「一度休めてみる」ことを考えてみてください。
それが、前に進む一歩になるかもしれません。
はぴねす鍼灸接骨院
院長:永田






