2025.07.02
「このままじゃ、自分が壊れてしまうと思った」
~50代男性・静かに限界を超えていた心と体~
※本記事は私自身の施術体験を基に構成しております。
患者様のプライバシーを守るため、内容・時期は一部調整しております。
同じような症状で悩まれている方、またそのご家族のお役に立てば幸いです。
「肩こりが取れないんです」――それは、氷山の一角でした
来院されたのは、50代の男性会社員。
表情には疲れがにじみ出ていて、最初はこうおっしゃいました。
「肩と背中がガチガチで…。何かするにも億劫なんですよね」
お話を伺う中で、徐々に本音がこぼれ始めました。
「若い頃と同じように頑張ってるつもりだけど、最近は気力がついてこないんです。
仕事も家庭も全部が重たくて、ふと“このまま消えてしまいたい”と思うことさえあって…」
それはまさに、“静かに限界を超えた”心と体の叫びでした。
50代男性に多い“我慢型うつ”と東洋医学の視点
多くの50代男性は、責任の重さやプライド、家族への遠慮から、
不調を口に出せず、気力で乗り切ろうとしてしまう傾向があります。
東洋医学では、こうした状態は「気血の滞り」「腎の弱り」として捉えます。
この方にも、以下のような症状が見られました。
朝起きると体が鉛のように重い
夜中に何度も目が覚める
考えがまとまらず、物忘れも増えてきた
食欲がないのに、なぜか甘いものばかり欲しくなる
家族との会話が減り、自室にこもりがち
診察結果
脈:沈んで弱く、エネルギー不足のサイン
舌:白く乾燥、苔は厚め
腹部:みぞおち〜下腹部にかけて冷えと緊張
筋肉:背中・肩・ふくらはぎに強い硬さ
骨格:骨盤後傾、胸椎・腰椎の可動制限あり
身体はまるで、“踏ん張り続けて燃料が尽きかけた車”のようでした。
施術方針:「緩める・温める・補う」
初回は背中と腹部を中心に温灸を使用し、
【腎を補うツボ(腎兪・太渓)】と【精神安定のツボ(神門・百会)】を組み合わせて施術。
また、骨格調整によって横隔膜・骨盤周辺の動きを改善し、呼吸と血流の改善を促しました。
少しずつ、変化は現れはじめる
2回目、3回目の頃には、こうした変化が見られました。
「朝の気だるさが少し減った気がする」
「以前よりイライラしにくくなった」
「夜、目が覚める回数が減った」
3ヶ月後――
「こないだ、孫が遊びに来てくれて。庭で一緒に遊べたんですよ。
今までだったら寝てたと思います(笑)」と、嬉しそうに話してくれました。
誰にも言えない“不調”にこそ目を向けてほしい
50代は、働き盛りでありながら、人生後半への転換期でもあります。
体力の衰えを感じ、心にも疲れが溜まりやすいこの時期
「何となくしんどい」「気力が湧かない」と感じたら、それは大切なサインです。
はぴねす鍼灸接骨院では…
☑ スーツや作業服のままでも施術可能
☑ 頑張りすぎる世代に寄り添う施術を心がけています
最後に
「まだ大丈夫」「自分だけじゃない」と我慢を続けていませんか?
不調を抱えながらの日々は、少しずつ心と体を蝕んでいきます。
私たちは、ただ治すのではなく、“本来のあなた”を取り戻すお手伝いをしたいと考えています。
まずは一度、深呼吸をしにいらしてください。
きっと、心と体の糸が少し緩むはずです。
はぴねす鍼灸接骨院
院長:永田