2015.06.06
症状
上腕骨骨端線損傷では、上腕骨骨頭の成長線である骨端線に損傷が起こり、投球動作や肩周辺を押した際に痛みを感じます。 放置したまま投球動作を続けると骨端線が離開してしまい骨折の様な状態になることがあります。
<主な症状>
肩の付け根部分に痛みがある。
肩にだるさを感じる。
腕があがらない。
投球などのオーバーヘッド動作で痛む。
肩関節の構造【上腕骨の骨端線】
成長期までは骨端線という骨の成長をつかさどる軟骨部分があります。 この骨端線には骨を作る細胞があります。 その働きにより骨が伸び、身長が伸びていきます。成長期が終わり、骨端線が閉じると基本的に骨の成長はとまります。
主な原因
上腕骨骨端線損傷は、通称リトルリーグショルダーと呼ばれる野球肩の1つで、骨や関節が未発達な10歳~15歳位の野球選手(特に投手)に多く発症します。成長期の骨には骨端線という軟骨部分があり、この骨端線は通常の骨に比べ強度が弱くなっています。そのため、投球動作などを繰り返すことで、骨端線に損傷や離開が起こり、痛みが発生します。また、1回の動作で骨端線の離開をきたすこともあります。
治療
受傷後しばらくは、投球動作を休止し安静にすることが必要となります。治療としては、除痛や消炎目的でアイシン治療を行ったり、物理療法を行ったりします。痛みが落ち着いてきたら、投球動作以外の痛みを伴わない動作を少しずつ開始していきます。通常、投球動作は痛みが完全に消失してから開始されます。また、スポーツに復帰する場合には、再発防止のため投球フォームなどのスポーツ動作のチェックや指導を行い改善していくことがあります。
はぴねす鍼灸接骨院では、早期回復が望める酸素カプセルを併用して治療を行います。
また、治癒後のリハビリトレーニングを行います。
上腕骨骨端線損傷の疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。