2015.06.05
症状
槌指はDIP関節(指の第一関節)が木槌の様な形で曲がったまま伸びなくなってしまった状態で、患部には痛みや腫れを生じ、自身で伸ばそうとしても伸びないといった症状があります。自動伸展は不能ですが、他動伸展で(他の手などをつかって)伸ばすことはできます。
<主な症状>
指先に変形がある。
指の第一関節が曲がったまま自力では伸びない。
指先の関節部分に痛みや腫れがある。
指の構造 【屈筋腱と伸筋腱】
手には前腕にある指の屈筋や伸筋の腱が伸びており、掌側には指を曲げるための腱である屈筋腱、手の甲側には指を伸ばすための伸筋腱がそれぞれの指に伸びています。
これらの腱はその位置が大きくずれたり、浮きあがったりしないようにトンネル状になった腱鞘を通り固定されています。
主な原因
マレットフィンガーは主に、バレーボールやバスケットボール、野球等の球技系の競技で多く起こり、ボールが指先に強く当たった時などに多く受傷します。 指が伸びた状態で指先にボールが当たるなどの強い力が加わると指を伸ばす伸筋腱が急激に引っ張られることで損傷が生じます。 その損傷には大きく分けて2タイプあり、指を伸ばす腱である伸筋腱が断裂したために生じる腱性マレットフィンガーと、第1関節の伸筋腱が付いている骨が剥離骨折を起こした状態の骨性マレットフィンガーがあります。 いずれの場合も伸筋腱が末節骨に力を伝えられなくなり、関節が伸ばせなく曲がったままの状態になります。
治療
マレットフィンガーの治療方法としては、伸筋腱が治癒するまで指先を伸展位で保持するためギプスやスプリント材等の固定材料で6週間以上の固定が必要とされます。 受傷後、早期に適切な処置が行われないと腱や骨が癒合しなくなってしまい、手術が必要となる場合があります。また、剥離骨片が大きい場合などには、受傷後、早期に手術により整復固定を行うこともあります。
はぴねす鍼灸接骨院では、早期回復が望める酸素カプセルや高周波物療併用して治療を行います。
また、治癒後はリハビリトレーニングも行っています。
槌指・マレットフィンガーの疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。