2023.12.29
今回ご紹介するのは陸上部の学生患者様
走った後に太ももの前に痛みが出るということでした。
痛みの原因は足の使い過ぎによる筋硬結から起こった痛みでした。
太もも前部の痛みの予防についてご紹介していきます。
①ストレッチ
②トレーニング
①ストレッチ
1.大腿直筋(だいたいちょっきん)
太ももの前部には4つの大きな筋肉が付着しています。その中の「大腿直筋」のストレッチをご紹介します。大腿直筋はモモ上げや膝を伸ばすときに使う筋肉です。歩行や走行時にはメインで働く筋肉です。
① 横になり、足部を持ち写真の様に足を後ろへ曲げていきます。
② より伸ばしたい場合は、股関節を後ろへ曲げます。
③ 太ももの前を意識して行いましょう。
2.アキレス腱
走る際に最も強く太ももの前部に負担がかかるのは、前に振り出した足を着地させる時です。速度に乗せた体重を瞬時に受け止める必要があります。ここで足の裏やふくらはぎの筋肉がしっかり働いてくれると、太ももの負担が軽くなります。アキレス腱やふくらはぎのストレッチを行い、太もも前部のケガの予防に繋げていきます。
①写真の様な体勢をとり、伸ばしたい方の足を地面につけます。
②上体を前方へ倒して行き、伸ばして行きます。
※前方へ倒す際、伸ばす方のかかとが浮かない様に注意します
②トレーニング
走る際に、しっかり使える筋肉を増やして一つ一つの筋肉の負担を減らす、ということも予防として重要になってきます。今回は股関節を曲げる働きを持つ、「腸腰筋」という筋肉のトレーニングをご紹介します。
①椅子に座って、両側の太もも部(膝に近いところ)でゴムチューブを結びます。(タオル等でも代用可能です)
②片足を胸に近づけるように上げます。上げたところで5秒キープします。
これを5回繰り返しましょう。
※背筋はピーンと張った状態で行いましょう!
今回は筋肉の使い過ぎによって起こった太もも前部の痛みに対する予防をご紹介していきました。部活やトレーニングを頑張れば頑張るほど、その前後のケアが必要になってきます。精一杯サポートさせていただきますので、分からない時はいつでもお尋ねください(*^^)
岩﨑