2015.03.12
症状
腰椎分離症は、腰椎の後方にある椎弓部分で亀裂がはいることで骨折と同じような状態になり、その部分が不安定になることで、周辺の関節に炎症が起こり、痛みが発生します。
痛みは主に腰部で起こり、特に、腰を反らせたり、捻ったりした場合に痛みが強くなります。
また、場合によっては、脊椎が分離した部位から前方に滑り出す「腰椎すべり症」に発展してしまうこともあります。
<主な症状>
腰部・臀部・大腿部に痛みがある。特に腰を反らせた時に痛みが強くなる。
腰椎とは?
腰椎は胸椎と仙骨の間にある脊椎骨で、5つの椎骨から成ります。腰椎の英名Lumbarの頭文字から、L1~L5と呼ばれます。
各椎骨は椎体と椎弓からなり、その間を脊髄が通っています。その部分は脊柱管と呼ばれます。
また、各椎骨の間には軟骨の一種である椎間板があります。
椎間板は、タイヤのゴムの様な形をした薄い軟骨が層になっている線維輪と、その中のゼリー状になった髄核で出来ています。
椎間板は柔軟性があり、脊柱にかかる負荷や衝撃を緩和するクッションの役割を果たし、脊柱を前後左右に曲げる動作を滑らかにする働きがあります。
また、脊髄は腰椎の部分までくるとその構造が変わり、いくつかの神経に分かれていきます。
その形態が馬のしっぽに似ているため馬尾(ばび)と呼ばれます。
主な原因
生まれつき椎弓が分離している人もいますが、後天的に発生する腰椎分離症は、腰を反らす動作の繰り返し等で、脊椎の関節部分に負担がかかり椎弓の細い部分に亀裂が入ることで起こります。
主には、体操やテニス等のスポーツの練習で繰り返し負担をかけることで起こり、小学校低学年~中学生位の年代で多くみられます。
また、分離症は腰椎以外の脊椎で起こることもありますが、ほとんどが腰椎部分で起こり、特に、L5、L4で多く発生します。
治療方法
腰椎分離症があっても日常生活に大きな支障はなく生活出来る場合がほとんどです。
治療では、保存的治療が行われ、痛みを抑えるための消炎治療をしたり、コルセットで固定をしたり、筋力強化トレーニング等の運動療法を行います。
はぴねす鍼灸接骨院では、早期回復が望める酸素カプセルや鍼灸治療を併用して治療を行います。
また、治癒後はリハビリトレーニングも行っています。
腰椎分離症の疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。