2015.03.11
症状
椎間板ヘルニアは画像所見に基づく疾患名で、椎間板が突出しているものを椎間板ヘルニアと呼びます。
腰部に発生したヘルニアにより神経が圧迫されることで、腰部から下肢の痛み、しびれ、運動麻痺などが生じます。
ヘルニアにより圧迫される神経が神経根であれば神経根症と呼ばれ、馬尾が圧迫されている場合には馬尾症と呼ばれます。
馬尾症では圧迫される神経により排尿障害や排便障害(膀胱直腸障害)を起こす場合があります。
<主な症状>
腰痛・下肢痛
しびれや運動麻痺
膀胱直腸障害(排尿障害・排便障害)
腰椎とは?
腰椎は胸椎と仙骨の間にある脊椎骨で、5つの椎骨から成ります。腰椎の英名Lumbarの頭文字から、L1~L5と呼ばれます。
各椎骨は椎体と椎弓からなり、その間を脊髄が通っています。その部分は脊柱管と呼ばれます。
また、各椎骨の間には軟骨の一種である椎間板があります。
椎間板は、タイヤのゴムの様な形をした薄い軟骨が層になっている線維輪と、その中のゼリー状になった髄核で出来ています。
椎間板は柔軟性があり、脊柱にかかる負荷や衝撃を緩和するクッションの役割を果たし、脊柱を前後左右に曲げる動作を滑らかにする働きがあります。
また、脊髄は腰椎の部分までくるとその構造が変わり、いくつかの神経に分かれていきます。
その形態が馬のしっぽに似ているため馬尾(ばび)と呼ばれます。
主な原因
ヘルニアとは椎間板が変性し、突出している状態のことをいいます。
椎間板周囲にある線維輪に亀裂が生じ内部の髄核が突出し、脊髄や神経根を圧迫することで、痛みやしびれといった症状が現れます。
椎間板ヘルニアは腰部で最も多くみられ、その腰椎椎間板ヘルニアではL4/L5間で多く発生します。
要因としては、加齢や継続した運動負荷による変形により起こることがほとんどです。
治療方法
痛みが強い時期は出来る限り動かさないよう、安静を心がけます。
治療では痛みを緩和させるために物療治療や、鍼灸治療を行ったりといった保存的治療が行われます。
痛みが落ち着いてきたら、筋力強化トレーニングやストレッチ等の運動療法、牽引や温熱療法などを行います。
基本的には保存的治療を行っていきますが、症状が改善しない場合や筋力低下の強い場合には、手術が適応されます。
はぴねす鍼灸接骨院では、早期回復が望める酸素カプセルや鍼灸治療を併用して治療を行います。
また、治癒後はリハビリトレーニングも行っています。
腰椎椎間板ヘルニアの疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。