2015.03.04
症状
前十字靱帯損傷は主に怪我によって発生します。損傷した際は痛みを伴い、ポップ音と呼ばれるゴムが切れた様な音がします。 急性期を過ぎると痛みが落ち着いてくることが多いのですが、痛みがおさまっても靱帯が修復されているわけではなく膝に様々な症状が現れてきます。
<急性期の症状>
損傷時ポップ音がした。
膝に痛みがあり完全に伸びきらない。
膝が腫れて熱をもっている。
関節内に血がたまる。
<慢性期の症状>
スポーツ活動中に膝がぐらぐらする。
階段の上り下りで膝くずれがおこる。
膝に力が入らない。
前十字靱帯とは?
膝関節には4本の靱帯があり、そのうちの1つが前十字靱帯で、ACL(エーシーエル)と呼ばれています。 前十字靱帯は膝関節の中央部にあり、大腿骨(太ももの骨)の後方から脛骨(すねの骨)の前方にわたり後十字靱帯と交差するようにある靱帯です。 主に、膝の捻りや前後方向のぐらつきを抑えるストッパーの様な役割を果たしています。
主な原因
前十字靱帯損傷は、スキーやバスケット、バレーボール、サッカー、ラグビー、柔道などのスポーツ活動中によく起こります。 原因としては、スポーツでの接触事故や交通事故などで外側から膝にのしかかられて損傷する接触型と、急激な方向転換やジャンプの着地などで膝を激しく捻ってしまった時、過度に膝が伸ばされ靱帯の持つ強度を超えてしまった時などに受傷してしまう非接触型がありますが、後者の方が比較的多く起こります。
治療
<放置したままスポーツすると・・> 前十字靱帯は一度切れてしまうと自然に修復することは難しく、治癒しないままスポーツ活動を続けると膝くずれを繰り返したり、半月板や関節軟骨などへの損傷を引き起こしたりする場合があります。また、膝への負担が加わり、変形性膝関節症に進行する危険性もあります。 <治療方法> 前十字靱帯損傷の治療方法としては、保存的治療と手術治療がありますが、自然治癒は期待できないため、手術治療が選択されることが多くなります。 手術の場合、体の他の組織を前十字靱帯に移植する再建術が一般的です。 また、手術後は関節可動域訓練や筋力訓練、歩行訓練などのリハビリを無理のない範囲で進めていきます。 高齢者やスポーツを積極的にしない方等は手術をしないことがありますが、その場合には、筋力訓練や関節可動域訓練を中心としたリハビリ治療を行っていきます。
はぴねす鍼灸接骨院では、早期回復が望める酸素カプセルや鍼灸治療を併用して行う場合があります。
また、治癒後はリハビリトレーニングも行っています。
膝関節前十字靭帯損傷の疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。