2015.04.17
症状
離断性骨軟骨炎は関節の軟骨部分に亀裂が生じ、骨軟骨片が剥がれてくる疾患で、他の部位でも起こりますが、膝関節に最も多くみられます。
初期の段階では運動時や運動後に膝に不快感を感じ、軽い痛みを感じたりといった症状がみられます。
進行すると骨軟骨が分離し関節内を動くことで、痛みが強くなり、膝が動かなくなるロッキングや引っかかり感を感じるようになります。
<主な症状>
膝に痛みがある。特に運動時や運動後に強く感じる。
引っかかり感がある。
膝が曲がったまま伸びない。(ロッキングが起こる)
膝関節の構造
膝関節は大腿骨・脛骨・膝蓋骨の骨で構成され、大腿脛骨関節と膝蓋大腿関節からなる関節です。
骨の周りには筋や腱、靱帯が付着し、膝の安定性を保つ役割をしています。
膝関節の各骨の表面にはクッション役となる関節軟骨があります。
この関節軟骨は、表面がとても滑らかで弾力性のある硝子軟骨という軟骨で、骨が受ける衝撃を吸収したり、膝の曲げ伸ばしの際に起こる骨と骨との摩擦を防いだりする働きがあります。
主な原因
膝離断性骨軟骨炎は成長期の10~13歳頃に好発し、特に男子に多くみられます。
原因としては、繰り返しかかるストレスや外傷により軟骨下骨に負荷がかかり生じるものや、血流障害により軟骨下骨が壊死し分離することなどが挙げられています。
膝関節内でも大腿骨内側顆の顆間窩(内側顆と外側顆の間の隙間)に起こるものがおよそ75%を占め、他は大腿骨の外側顆あるいは内側顆の荷重面で発生します。
治療
初期の場合や受傷者が若年の場合には、運動を禁止し膝を安静にする保存的治療で治ることがほとんどです。
保存療法を続けても軟骨下骨の骨癒合が得られない場合には、患部の数カ所に穴を開け出血させることで治癒機転を促進させる治療を行うこともあります。
それらの治療でも治癒しない場合や骨軟骨片が剥離し遊離している場合には手術が行われることもあります。
はぴねす鍼灸接骨院では、早期回復が望める酸素カプセルや鍼灸治療を併用して行う場合があります。
また、治癒後はリハビリトレーニングも行っています。
離弾性骨軟骨炎の疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。