2016.09.09
暑さや寒さを感じるのも、叩かれると痛いのも、全部人間の体の神経がそれを感知するからです。
脳や脊髄で司令塔の役割を持つ中枢神経は、いわば樹木の太い幹に該当します。
その幹から枝のように四方に延びているのが末梢神経ですが、
その末梢神経は意志で動かすことが出来る動物(体性)神経と、
意識しても動かすことが出来ない自律神経に分かれています。
自律神経は内臓や血管などで体が生命を維持するための恒常性を維持する役割を持っています。
例えば食事をすると胃袋は意識しないでも動きますし、
目に光が当たると瞳孔が広がったり縮まったりしますが、
これは人が意思でそうしているのではなく、自律神経がそうしているのです。
この自律神経は交感神経と副交感神経から出来ていますが、
この両方が消化液の分泌を促進したり抑制したりします。
また、血管を拡張したり収縮させたりという具合にバランスをとって反対の働きをしています。
そして、この交感神経と副交感神経のバランスがひどく崩れた状態が自律神経失調症なのです。
自律神経のバランスが崩れると、体の各所に不快な症状が現れます。
その現われかたは様々で、いくら休んでも疲れがとれないとか熟睡できない、
または食欲が出てこないとか肩が凝るさらには手足が冷えるなどです。
これらはいわゆる不定愁訴ですが、このうちの何がどのように出てくるのかは、人それぞれです。
必ず冷え性になって現われるとは限らないのですが、冷え性の現象(症状)が多いようです。
そして、この状態を放置しておくと自律神経のバランスはさらに崩れて症状が悪化して、
自律神経失調症になり、通院せざるを得なくなるのです。
自律神経のバランスが崩れる原因には環境の変化やストレスなどが考えられますが、
かなり先天的な体質にもよるようです。
また、生真面目さも関係があり、自律神経はデリケートで、ストレスに弱いので、
例えば困った状況になると、そのストレスを全面的に受けてしまう人と、
うまく受け流せる人とでは自律神経のダメージは違って来ます。
さらに不規則な生活や、夜型の人が昼間の仕事に変わったりする
環境の大きな変化なども自律神経が崩れる原因になることが十分考えられます。
はぴねす鍼灸接骨院では、冷え性改善・基礎体温向上の治療を行っています。
冷え性・基礎体温等でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
弥永