2016.09.16
貧血タイプの冷え性は、血液中の赤血球が足りていない状態のことです。
血液中に赤血球が不足すると酸素があちらこちらに送られて体内の栄養分を燃焼できないため、
手や足だけではなく体全体が冷えてしまいます。
この症状はホルモンバランスタイプのように35歳以上の人だけに起きるものではなく、
ダイエットや偏食などで体の栄養分、特に鉄分が不足している若い人にも起こります。
この貧血タイプ冷え性の防止には当然バランスの良い食事が大切ですが、
とりわけ効果的な栄養素がビタミンと鉄分です。
ビタミンは体の糖質を燃やしてエネルギーに変えたり、
赤血球を増やしたりする働きがあるビタミンB1や血行を良くする働きのあるビタミンEですが、
ビタミンEは体内では作り出せませんから錠剤などで補う必要があるかも知れません。
鉄分は体温が下がるのを防ぐヘモグロビンの成分で、これが不足することで冷え性になるとさえ言われています。
ビタミンB1は主にレバーや豚肉、チーズ、卵、植物油などに多く含まれていますし、
ビタミンEはアーモンドやアボカド、うなぎなどから摂ります。
鉄分は海藻類やレバー、ほうれん草、アサリなどに多く含まれていますから、
これらの食物を上手に摂取することが大切だと言えます。
貧血をこのように予防することはもちろん欠かせませんが、
冷え性防止や改善の基本はまず体を冷やさないことです。
防寒について冷え性の人は様々な方法を考える必要があります。
しかし、防寒具はただあれば良いと言う訳ではありません。
外出の際、手足を温めるのには手袋やブーツが考えられますが、
ヒールが高すぎるブーツは血液の流れを悪くすることが多いので貧血タイプ冷え性の人には向かないでしょう。
また、眠る時は自分にフィットした寝具で温まることが必要です。
ただし、靴下を履いて眠ると足裏の皮膚温が上がるとされていますが、
あまり足を靴下で締め付けると血行が悪くなりますから貧血タイプの人にはお勧めできません。
さらに、就寝前のリラックス効果と保温効果を体感できるのがお風呂です。
しかし貧血タイプの人は入浴にも注意が必要です。
貧血タイプ冷え性に最も効果があるのは40度位のぬるめのお湯に長時間入る方法といわれています。
あつ過ぎるお湯には長時間は入ることができないので皮膚の表面しか温まりません。
はぴねす鍼灸接骨院では、冷え性改善・基礎体温向上の治療を行っています。
冷え性・基礎体温等でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
弥永