2015.04.15
症状
頚椎症性神経根症は、脊髄から枝分かれして上肢へ伸びる神経根部分が圧迫されることで症状が現れます。
症状としては、肩から腕にかけての痛みや、手指にしびれが出ることがあります。
特に、首を後ろに反らした時に、痛みが強く感じられる場合が多くみられます。
<主な症状>
肩や腕に痛みがある。
腕や手指にしびれを感じる。
首を後ろへ反らした時に痛みを強く感じる。
頚椎とは?
頚椎は脊椎上部の首部分にあたる骨で7個の椎骨からなり、頚椎の英名Cervicalの頭文字を取り、上からC1~C7とも呼ばれます。
頭蓋骨につながる第1頚椎である環椎と第2頚椎である軸椎の間には環軸関節があり、頭部を回旋させる働きがあります。
各椎骨は椎体と椎弓からなり、その間を脊髄が通っています。その部分は脊柱管と呼ばれます。
また、各椎骨の間には軟骨の一種である椎間板があります。
椎間板は、タイヤのゴムの様な形をした薄い軟骨が層になっている線維輪と、その中のゼリー状になった髄核で出来ています。
椎間板は柔軟性があり、脊柱にかかる負荷や衝撃を緩和するクッションの役割を果たしたり、脊柱を前後左右に曲げる動作を滑らかにする働きがあります。
主な原因
中年~高齢者に多くみられる疾患で、加齢による変性により生じるとされています。
加齢により骨や椎間板、靭帯などが変性していくことで、脊髄から分岐している神経根部分が圧迫されたり、刺激されたりすることで痛みやしびれといった障害が現れます。
また、圧迫されている神経根の場所により、痛みやしびれを感じる部位が異なるといわれています。
同様に脊髄部分が圧迫されることで起こるものは頚椎症性脊髄症と呼ばれます。
治療方法
痛みが激しい場合は、消炎鎮痛治療を行い、神経ブロック注射で痛みを緩和させる処置を行います。
また、頚部の安静をはかるために頚椎カラー装具などを用いることもあります。
その他、物理療法、筋力強化トレーニングなどの運動療法などの治療を行います。
これらの保存的治療を行っても改善がみられず、運動麻痺や巧緻運動障害、歩行障害などを伴う場合には、手術を検討することがあります。
はぴねす鍼灸接骨院では、早期回復が望める酸素カプセルや鍼灸治療を併用して行う場合があります。
また、治癒後はリハビリトレーニングも行っています。
頚椎性神経根症の疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。