2015.02.16
症状
初期には立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みや違和感を感じ、進行すると痛みが強くなったり、夜間痛を生じる場合があります。 また、日常生活では、関節の動きが悪くなってくることで足の爪が切りにくくなったり、正座が困難になったり、長時間立ったり歩いたりすることが辛くなってきたりといった症状が現れます。 さらに進行すると脚の長さに違いがでたり、体が傾き脚を引きずるなどの歩行障害が生じる場合もあります。
<主な症状>
股関節に違和感がある。
股関節に痛みを感じる。
股関節の動きに制限がある。
脚の長さが違う。
股関節の構造
股関節はボール状になった大腿骨頭とソケット状の寛骨臼からなる関節です。関節表面は軟骨に覆われていることでスムーズに関節が動くようになっています。 運動は制限されていますが、屈曲、伸展、内転、外転、回旋といった動きが可能となります。
主な原因
膝に多くみられる変形性膝関節症という疾患がありますが、母指CM関節症は母指の付け根の関節で起こる変形性関節症のことを指します。 この疾患は関節の表面を覆っている軟骨が加齢や使い過ぎによりすり減っていくことで起こるとされています。 母指CM関節症は40代~50代の中年の方によくみられ、比較的女性に多く発症します。
治療
一旦変形してしまった関節をもとに戻すことはできませんので、負担を減らすことで症状を緩和し、機能を維持することが治療の主な目的となります。 治療方法としては、大腿四頭筋や股関節周囲の筋力強化を行う運動療法や、痛みを和らげるための消炎鎮痛剤を処方したりする保存的治療が行われます。また拘縮を進行させないように可動域訓練を行うことも重要です。 その他、体重による負荷を減らすという意味でも肥満を解消することは、症状を緩和させる要素の1つとされています。 保存的治療を行っても症状が改善されず、日常生活に支障をきたす場合には手術が適応されることもあります。手術は初期の場合には骨切り術、進行している場合は人工関節置換術が行われます。
はぴねす鍼灸接骨院では、筋力強化トレーニングやストレッチ指導を行っています。
変形性股関節症の疑いがある場合は、お気軽にご相談ください。