2018.01.15
更年期障害とは、ホルモンバランスの乱れが原因の身体的・精神的不調のことであり、
自律神経失調症の一つです。更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、
その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。
エストロゲンの分泌量が減ると、脳は盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、
卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。
しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、
エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。
そして、ホルモンバランスの乱れによって「体のほてり(ホットフラッシュ)」
「大量の汗(スウェッティング)」などの症状が現れます。
これが更年期障害ですが、更年期障害は、ホルモンバランスの乱れだけが原因ではありません。
更年期の時期は、子供の独立・夫の定年・親の介護など急激に生活のリズムが変わる時期でもあり、
生活のリズムの変化による精神的ストレスや家庭や職場でのストレスなども加わって、更年期障害が現れます。
また、最近では、30代ぐらいの更年期にはまだ早い年齢であるにもかかわらず、
更年期症状があらわれる「若年性更年期障害(プレ更年期)」が増えてきています。
更年期症状には、個人差があり、更年期を迎えてもほとんど気にならないほどの症状の人もいれば、
日常生活も満足にできない症状の人もいます。
この差は、若いころに行なった無理なダイエットや不規則な生活・食事によってホルモンバランスが
乱れていることが原因の一つであると考えられます。
更年期を安心して迎えるためにも、生活習慣を見直しましょう。