2015.02.17
症状
内側側副靱帯を損傷すると、次の様な症状が現れます。
<主な症状>
膝の内側を圧迫すると痛みが生じる。
膝の曲げ伸ばしをした時に膝の内側に痛みが生じる。
膝を完全に伸ばすことが困難。
膝に安定感がない。
膝くずれがおこる。
膝の内側が腫れている。
内側側副靱帯とは?
内側側副靱帯は、膝を支える4本の重要な靱帯の内の1つで、MCL(エムシーエル)と呼ばれます。 この靱帯は大腿骨(ふとももの骨)と脛骨(すねの骨)の内側部分を薄く覆うように走行している靱帯です。 内側側副靱帯は膝関節の内側の安定性を保ち、膝の外反動揺性(外側にそる不安定性)を防止する役割を果たしています。
主な原因
内側側副靱帯損傷は膝の靱帯損傷の中で最もよく起こる症例です。あらゆる年齢層で発生しますが、高齢者に起こるのは比較的まれだと言われています。 基本的には膝関節の外側への反りや強い捻り動作で損傷し、スポーツでの受傷が主で、急な方向転換をするテニスや野球、バスケットボール、スキー、サッカーなどで多く見られます。 また、ラグビーやアメフトのような接触の多いスポーツではタックルにより膝関節に外反や外旋が強制されたときに断裂しやすくなります。
治療
内側側副靱帯損傷は、痛みや腫れが一定期間で落ち着く場合がほとんどですが、損傷の程度が強いと膝の不安定感が残り、慢性化する恐れがあります。また、そのままの状態でスポーツ活動を続けると、軟骨損傷や半月板損傷を引き起こす可能性も高くなります。 <治療方法> 膝の靱帯損傷の中で最も受傷率の高い外傷ですが、内側側副靱帯は関節外靱帯で血行が豊富なため、治癒力が高く、正しく治療やリハビリを行えば基本的には完全復帰するとされています。そのため治療方法としては保存療法が行われる場合がほとんどです。 保存療法としては、患部の腫れや炎症を抑える目的でアイシングを行ったり、関節可動域訓練や大腿四頭筋訓練を行ったりする方法があります。 ほとんどの場合は保存的治療で治りますが、他の靱帯損傷と合併して起こる場合等には、靭帯縫合術や靭帯再建術の手術が適応されることがあります。
はぴねす鍼灸接骨院では、早期回復が望める酸素カプセルや鍼灸治療を併用して行う場合があります。
また、治癒後はリハビリトレーニングも行っています。
膝関節内側側副靭帯損傷の疑いがある場合は、お気軽にご相談ください